本格水冷メンテナンスの頻度と時間についての解説

本格水冷メンテナンスの頻度と時間についての解説

本格水冷はどれぐらいの頻度でメンテナンスが必要なの?
本格水冷をやってみたいけど、メンテナンスに時間がかかりそう…
という方に向けて、本格水冷のメンテナンスについて解説します。

本格水冷では自作パソコンの中に冷却水を取り入れるため、自作パソコンの組み立てよりも更に注意すべき事が多くなり、時間がかかります。

本格水冷のメンテナンスにかかる時間や、メンテナンスの必要がある水冷パーツなどについてもご紹介します。

これから「本格水冷に挑戦してみようかな...」と検討している方など、参考にして頂ければと思います。

本記事の内容
  1. 本格水冷のメンテナンス頻度について
  2. メンテナンスが必要な水冷パーツについて
  3. 本格水冷のメンテナンス時間と作業の流れについて

本格水冷のメンテナンス頻度

メンテナンスについて
ご紹介する内容はパソコンの使用頻度や使い方によって変わってきます。
あくまでも、私が定期的に行っているメンテナンス内容になります。
参考程度にご覧ください。

日々のメンテナンス

カレンダーのイメージ画像

本格水冷はメンテナンスを頻繁にやらないといけないんじゃ…と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

一度、無事パソコンに組み込むことが出来れば、頻繁に行うメンテンナンスは特にありません。

まったくないの?と思われるかもしれませんが、しいて言えばリザーバータンク(冷却水を入れておくタンク)を見て、冷却水が減っていないか確認する程度です。

冷却水は本格水冷を使用していくと日々揮発していくので、少し減った分の冷却水を足す程度です。

また、リザーバータンク内の確認は水漏れが起きていないかを確認する意味も含まれています。冷却水が極端に減っている場合、水冷システム内のどこからか、水漏れしている可能性があるからです。

大がかりなメンテナンス

メンテナンスのイメージ画像

本格水冷をメンテナンスするタイミングとして、私はおおよそ1年ほどでメンテナンスしています。

理由として、おおよそ1年ぐらい本格水冷を使用しているとチューブと冷却水が変色してきます。冷却水の色が変色すると、見栄えも悪くなってしまいます。
※チューブは冷却水の色が着色し、冷却水は発色が悪くなります。

新しい冷却水の画像
新しい冷却水
古い冷却水の画像
古い冷却水

また、本格水冷に使用する冷却水の中には防錆剤というものが含まれています。

防錆剤

金属製品の錆を防ぐ薬剤のこと。防錆剤という名称は鉄に用いられるものを指すことが多く、他の金属に対しては腐食を防ぐという意味で腐食防止剤あるいは防食剤と呼ぶことが多い。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

防錆剤が含まれている事で、本格水冷に使用する水枕(ウォーターブロック)やラジエーター、フィッティングなどが錆るのを防ぐことができます。

冷却水に使用されている防錆剤の薄れや冷却水の変色などがあるため、冷却水を定期的に入れ替える必要があります。

メンテナンスをしないと見栄えだけでなく、水冷パーツ自体をダメにしてしまうことにも繋がるため、定期的なメンテナンスが必要になります。

メンテナンスが必要な水冷パーツ

定期的に交換が必要になるのは本格水冷に使用している冷却水チューブです。
私は1年おきに冷却水とチューブを交換しています。

しいていえば、フィッティングに使用されているOリングも劣化具合によりますが、交換が必要になる場合もあります。

本格水冷のメンテナンス時間

時間のイメージ画像

半日~1日

本格水冷の経験がどれほどあるのかによって、メンテナンスにかかる時間が変わってくると思います。

私は本格水冷を始めて5年ほどですが、水冷システムを1年おきに行う大がかりな定期メンテナンスでは時間として半日以上はかかってしまいます。

簡単にですが、メンテナンスの流れをご紹介したいと思います。

①冷却水を抜く

本格水冷システム内に入れてある冷却水を全て取り出します。

②チューブの取り外し

冷却水が全て取り出すことが出来たら、使用しているチューブを全て取り外します。場合によっては、所々に冷却水が残ってしまう場合もあります。
冷却水が残っている場合は冷却水を取り出しつつ、チューブを一緒に取り外す形になります。

③ ウォーターブロック (水枕)の取り外し

冷却水とチューブが全て取り除くことが出来たら、次にウォーターブロック( 水枕)を取り外します。

ウォーターブロック (水枕)を取り外すのはCPUやGPU(グラフィックボード)の熱伝導グリスを塗り直す作業もあるからです。

④フィッティングの取り外し

各水冷パーツに使用しているフィッティングを取り外します。

フィッティングに付けてあるOリング(パッキン)が伸びていたり劣化していないかもチェックします。

Oリングが伸びていたり劣化していると、その部分から水漏れが起きる危険性があるからです。

⑤水冷パーツの洗浄

ウォーターブロック (水枕)、ラジエーター、フィッティング、リザーバータンクを洗浄します。

洗浄と言っても、水でゆすいで綺麗にするだけです。水冷システムの中にゴミが多く貯まると冷却水の循環が悪くなるからです。他にも、ポンプの故障にも繋がるという理由もあります。

洗浄の注意点
洗浄には水道水か精製水のどちらを使用するか、人によって様々です。
洗浄後、すぐに組み上げたい方は精製水で洗浄した方が後々のトラブルになりにくいです。

⑥リークテスト(1回目)

洗浄した水冷パーツをよく乾かした後、水冷システムを元に戻していきます。

一旦パソコンには組み込まず、水冷パーツだけで水冷システムを組み上げてリークテストを行います。水漏れがないと確認できたら実際にパソコンに組み込みます。

⑦リークテスト(2回目)

リークテスト(1回目)をした後、パソコンに組み込みますがここでもまだパソコンの電源とは別に水冷システムのみだけ稼働させてリークテストを行います。

水漏れがなければ、無事メンテナンス完了です。


以上の①~⑦のメンテナンス工程を行うとなると、かなりの時間が必要になることがご理解頂けるかと思います。

水冷システムの水漏れは組み込んでからおおよそ24~48時間以内に起こると言われています。
更に慎重なメンテナンスの場合、24~48時間のリークテストをしっかりと行うので、1日ではメンテナンスが完了しない形になります。

まとめ

本格水冷のメンテナンスまとめ
  • 1年程度で大がかりなメンテナンスが必要
  • 交換が必要になるのはチューブや冷却水、場合によってはOリングも
  • メンテナンス時間は慣れている人でも、かなりの時間を要する
  • 水漏れのリークテストは必ずやりましょう
  • 以上、本格水冷のメンテナンスについてご紹介でした。

    私も、本格水冷未経験の時は「どれぐらいの頻度でメンテナンスやパーツの交換が必要になるんだ...」とモヤモヤした気持ちでいたのを今でもよく覚えています。

    しかし、実際に水冷システムを組んでみて、定期なメンテナンスをしっかり行っていれば大きな水漏れ事故は早々起こらないことがわかり、今では大きな心配をすることなく本格水冷を運用しています。

    本格水冷のメンテナンスを検討されている方へ、参考になれば幸いです(^^)/

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