
「CPUクーラーって種類がたくさんあるけど、どれを選んだらいいの?」
「空冷と簡易水冷とあるけど、共にどんなメリット・デメリットが?」
と感じる方も多いのではないでしょうか。
自作パソコンに使用するCPUクーラーは空冷で冷やすタイプと簡易水冷のタイプの2種類が主流です。
空冷のCPUクーラーは大型のヒートシンクをファンで冷やすもの、簡易水冷は出来上がっている水冷ユニットのラジエーターをファンで冷やすタイプです。
自作パソコンで使用するCPUクーラーはどちらが良いかについて、メリット・デメリットも含めて解説します。
これから自作パソコンに挑戦しようと思っている方、またCPUクーラーの交換を検討されている方など、参考にして頂ければと思います。
- 長く使用する場合のCPUクーラーの選び方について
- 空冷と簡易水冷のメリット・デメリットの紹介
- オススメのCPUクーラーの紹介
目次
CPUクーラーは空冷か簡易水冷
長く使用するなら空冷クーラー

CPUクーラーを長く使用したいと考えているのであれば、断然空冷のCPUクーラーをオススメします。
人によって長くという言葉の定義が様々ですが、今回ご紹介する長くというのは
「5年以上の期間」を目安にお話しします。
なぜ空冷をオススメするか、それは簡易水冷が短い期間の使用を想定しているからです。きつい言葉にすると使い捨ての部類に入ってしまうものもあります。
理由として、簡易水冷は出来上がった水冷システムを付けるだけで使用できるものという所がポイントになります。
出来上がった水冷システム=メンテナンスができません。
簡易水冷の中には冷却水が入っています。使用し続けると、中に使用されている冷却水が日に日に揮発(少なく)していきます。
結果、冷却水がだんだん減る⇒冷却力が落ちる⇒CPUが冷えないという事になるからです。
最終的に冷却水が無くなり、冷却率が落ちてしまうといくらラジエーターに付いているファンを高回転させても冷えなくなってしまいます。
空冷のCPUクーラーは水がなくなると冷えないと言った問題がないため、長く使用するのであれば空冷のCPUクーラーをオススメするわけです。
簡易水冷はダメなのか?

上記では空冷のCPUクーラーがオススメとご紹介しましたが、じゃー簡易水冷はダメなのか?と言われればそうでもありません。
あくまでも、長く使用することを前提にした場合は空冷のクーラーが有利であるという事です。
因みに、簡易水冷の良いところを例でご紹介します。
最近では、小さなパソコンケースで組む方も増えており、小さなパソコンにハイスペックなCPUを搭載する場合、簡易水冷は大いに有効な選択肢になります。
また、簡易水冷ならどれでもよく冷えると思われる方もいると思いますが、そうではありません。私も使用する前までは簡易水冷なら何でもよく冷えると思っていました(笑
簡易水冷に付いているラジエーター(ファンが付いている部分)の大きさで冷却力が変わってきます。ラジエーターが大きければ大きいほど冷却力が高くなります。
次に、簡易水冷を選ぶ時に気を付けるべき部分が製品の「保証年数」です。
もし、簡易水冷が冷え無くなってきた場合に交換対応してもらえる期間が長くなるのがまず一つ。
また、 保証年数はメーカーが「その期間なら安心して使えます!」と自信を持っている証でもある理由からです。
1年程度で故障する可能性が高いような製品に、3年や4年も製品保証をつけませんからね。
空冷クーラーのメリット・デメリット
・簡易水冷に比べて長期間の使用が可能
・CPU周りも冷やすことができる
・大型の空冷クーラーの場合、使用するパソコンケースに制約がある
・空冷クーラーによっては設置の際、メモリなどに干渉する恐れがある
簡易水冷のメリット・デメリット
・小型なパソコンケースでハイエンドCPUの冷却も可能
・CPU周りがスッキリするため、メモリーなどと干渉がない
・冷却水が日々揮発(少なく)し、冷却率が落ちる不安がある
・長くても使用目安は3~5年程度
オススメのCPUクーラー

自作パソコンで使用するCPUによって、またパソコンを使用する用途によって選択しが異なってきますが、私がオススメするCPUクーラーをご紹介したいと思います。
空冷のクーラー
Noctua NH-D15シリーズ
ハイエンドなCPUからミドルクラスのCPUまで冷やすことができるNoctua NH-D15シリーズがオススメです
私もNoctuaの NH-D15でRyzen7をオーバークロックで使用していますが、空冷としてはとてもよく冷えるクーラーです。
Noctuaの製品はファンの作りが良いのがポイントです。安い空冷ファンなどを高速回転させた時にまれに起こる軸ブレなどによる振動音など一切ありません。
Noctua NH-D15は大きなクーラーなため、使用するパソコンケースに注意が必要ですが、空冷の中ではこれを買っておけば間違いない商品です。
※大型なCPUクーラーなため、背の高いメモリーと干渉する恐れがあります。
サイズ 虎徹 Mark II
サイズの虎徹 Mark IIはコストパフォーマンスに優れたクーラーです。
自作パソコンをやられている方の中では有名な「迷ったらとりあえず虎徹」と言われている!?製品です。
CPUに付属しているリテールファンじゃちょっと不安…という方が使用するのに適していると思います。
最近主流になりつつある8コアのIntel Core i9シリーズやAMD Ryzen7シリーズに使用してもOKな商品です。
しかし、8コアのCPUでCPU使用率を100%でガンガン動画編集などで使用するような方は、上記でご紹介したNoctua NH-D15の方がハイエンドなCPUを効率よく冷やせるのでオススメです。
虎徹 Mark IIは8コアCPUなどをフルで使用しないぐらいのパソコンゲームや動画鑑賞、またミドルクラスの6コアCPUなどを冷却するのに適しています。
簡易水冷のクーラー
Corsair H100iシリーズ
簡易水冷でオススメなのはCorsairのH100iシリーズです。
なぜCorsairの簡易水冷をオススメするか、理由は製品に5年保証が付いている点です。他にも多くのメーカーが簡易水冷のクーラーを販売していますが、3年保証などのものが多いです。
もう一つの理由として、CorsairのH100iは120mmファン用のタイプで240mmのラジエーターを使用している点です。
自作パソコンケースの多くは上面などに設置するファンは120mmのファンを使用するものが多いため、様々なパソコンケースに設置がしやすいからです。
また、Corsairは簡易水冷が流行り出しの時からどこよりも早く販売しており、簡易水冷に関しては力を入れて商品を販売しています。
私もCorsairの簡易水冷を使用した経験がありますが、製品としての作りもよくオススメできる商品です。
まとめ
CPUクーラーは空冷か簡易水冷のどちらを選ぶべきかのご紹介でした。
CPUをきちんと冷却することで、パソコンの安定動作にも繋がってきます。
大型なCPUクーラーを選んでおけば冷却力が高く、必然的にパソコンが静かになりますので、検討されてみてはいかがでしょうか。
以上、CPUクーラーについて参考になれば幸いです(^^)/
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