【自作パソコン】はじめてのCPU選び!初心者向けの解説。

「CPUを選ぶのにどういう基準で選べばいいかわからない・・・」
「CPUの種類がいっぱいありすぎてよくわからない・・・」

と感じている方に向けて、自作パソコンのCPUについて初心者の方へわかりやすく解説します。

CPUの種類や性能の違いについて、またCPUを用途別にどのように選べばよいのかについても解説します。

これから自作パソコンCPUを検討されている方へ、参考にして頂ければと思います。

本記事の内容
  1. CPUの役割や種類についての解説
  2. CPUに使用されている技術や性能について
  3. CPUの選び方について

パソコンのCPU

CPUの役割

CPUはCentral Processing Unitの略で中央処理装置の事です。

パソコン内の装置や回路などを制御したり、データの計算を行う装置です。
人間でいう脳みそだと思ってください。

CPUの性能が高いほど、処理速度が速くなります。
※動画のエンコード(編集)などの処理でCPUの高い処理能力を求められます。

CPUの会社

CPU会社のイメージ画像

自作パソコンで使用するCPUは、今現在IntelAMDという2つの会社が主流で
商品を出しています。

Intelは皆さんご存じかと思います。
アメリカの有名半導体製造会社「インテル入ってる」の会社です。

次にAMD(Advanced Micro Devices)という会社です。
こちらもアメリカの有名半導体製造会社です。

2017年頃まではIntelの独擅場でしたが、今現在(2019年)AMDが追い上げてきています。
この2つの会社のCPUから選ぶ形になります。

CPUの種類

CPUには色々な種類があります。今現在自作パソコン用に発売されているものを
IntelとAMDの各社で紹介します。

※今回は初心者の方への紹介なのでコンシューマー (一般消費者) 向けを紹介します。
エンタープライズ(企業)向けのサーバー用CPUやマザーボード一体型のCPUは省略します。 (Xeon、EPYC、Atomなど)

Intel
  • Core i9 [LGA2066] 18~8コア、Core i9 [LGA1151] 8コア
  • Core i7 → 8コア
  • Core i5 → 6コア
  • Core i3 → 4コア
  • Pentium → 2コア
  • Celeron → 2コア
  • ※(2019年12月現在)
    AMD
  • Ryzen Threadripper → 12~36コア
  • Ryzen 9 → 16~12コア
  • Ryzen 7 → 8コア
  • Ryzen 5 → 6コア
  • Ryzen 3 → 4コア
  • Athlon → 2コア
  • ※(2019年12月現在)

    CPUの性能について

    CPUのコアとスレッド

    高性能CPUになればなるほど、コア数が多くなります。
    逆に低性能なCPUになればなるほど、コア数が少なくなります。

    CPUコア数が多ければ多いほど処理が速くなります。
    1コアを人間1人で例えると、1つの仕事をたくさんの人と協力してやれば速く仕事がこなせるような感じです。

    注意
    使用するソフトによって、コア数の多いCPUを使用すれば必ず速くなるとも限りません。

    スレッド

    スレッドとはWindowsなどのOS(オペレーティングシステム)上で認識される
    CPUのコア数の事です。

    1コアが1スレッドと認識される感じです。

    CPUの技術

    IntelはHTT(Hyper Threading Technology)

    Intelのハイパースレッディングという技術は1つのコアを疑似的に2つのコアにみせかける技術です。

    この技術によって1つのコアで並行しながら2つの命令を実行できるものです。

    AMDはSMT(Simultaneous Multithreading Technology)

    AMDのシミュレーターマルチスレッディングも同じく1つのコアを疑似的に2つのコアにみせかける技術です。

    この技術により2コアなら4スレッド、4コアなら8スレッドのようにスレッドが増えます。

    技術と性能について

    両社とも似たような技術なのは、この技術を開発したエンジニアの方が両社に所属してそれぞれ開発に携わった事から関係します。

    しかし、スレッドは倍になりますが、単純に性能が倍になるわけではありません。

    人間でいう分身の術みたいなものだと思ってください。

    CPUのクロック

    CPUにはクロック周波数というものが存在します。

    CPUのスペック情報などにクロック周波数の定格4GHzなどの表記があると思います。

    このクロック周波数が高ければ高いほど、処理が速くなります。
    人間でいうと、計算が速い人はクロック周波数が高いみたいな感じです。

    また、定格クロック周波数というのはCPUの全コアが使用された時の上限クロック周波数となります。

    ターボブースト技術

    ターボブースト技術は定格クロック周波数で決められている周波数を超えてコアを動作させる技術です。

    IntelAMDのCPUは共にターボブーストという技術がCPUに組み込まれています。

    例で言うと6コアのCPUを使っており、1コアだけで済むような処理をさせたとします。
    使用しているコア以外は電力供給を制限し、特定のコアだけ定格クロック周波数を超えた周波数で動作させることができます。

    CPUによって異なりますが、1コア時、2コア時、3コア時などでターボブーストできるクロック周波数が変わってきます。

    CPUソケット

    CPUは対応したCPUソケットというものが必要になってきます。

    マザーボードにあるCPUを取り付ける部分のことをCPUソケットといいます。

    このCPUソケットにあったCPUを取り付けなければ動作しません。

    Intelのソケット

    Intel
  • Core i9 → [LGA2066]ソケット、Core i9~Celeron [LGA1151]ソケット
  • ※(2019年12月現在)

    AMDのソケット

    AMD
  • Ryzen Threadripper → [TRX40]ソケットまた[TR4]ソケット
  • Ryzen 9~Athlon → [AM4]ソケット ※(2019年12月現在)
  • CPU内臓グラフィックス

    CPUには内臓グラフィックスが組み込まれているものがあります。

    これはグラフィックボードが担当する映像処理をCPU内にあるグラフィック機能でまかなえるものです。

    用途としてはゲームやグラフィックデザインなどの重い映像処理などを
    しない方(ネットサーフィン・動画鑑賞・オフィス作業など)
    に適しています。※CPUによって内臓グラフィックスの性能差があります。

    各社CPU内臓グラフィック搭載の見分け方(2019年現在)

    Intel
  • Core i9 [LGA2066]シリーズは非搭載
  • Core i9~celeron [LGA1151]には基本搭載しており、型番にFが付くものは非搭載
  • AMD
  • Ryzen Threadripper シリーズは非搭載
  • Ryzen 9~Athlon シリーズは基本非搭載で型番にGが付くものに搭載
  • ※因みにCPU内臓グラフィックスに関してはAMDの方が高性能です。

    CPUのTDP

    CPUのスペック情報欄にTDPは95Wというような表記があると思います。

    TDPはCPUの熱電力設計を意味しており、CPUがどれだけ電力を使い発熱するかを表しています。

    このTDPが大きければ大きいほど電力が多く供給できる電源、CPUの熱を多く冷却できるCPUクーラーが必要になってきます。

    CPUの選び方

    用途別のCPUの選び方(2019年現在)

    コストパフォーマンスの良いCPU

    IntelかAMDかで選ぶ場合、コストパフォーマンスで言えば圧倒的にAMDです。 処理速度で比べて同程度のCPUがAMDの場合Intelよりも値段が安いです。

    何でもこなせるCPU

    Ryzen 7 (8コア/16スレッド)がおすすめです。
    理由としては、8コア/16スレッドあれば、ある程度の事はだいたいこなせるからです。(ゲーム、ゲーム配信、映像編集などCPUのパワーが必要な類)

    現に私もRyzen 7の (8コア/16スレッド)CPUを使用していて、不満に感じたことはないです。

    また、8コア/16スレッドのCPUで組めばここ数年は現役で使えると思います。使う用途が定まっていないけど色々やってみたい方にはRyzen7をオススメします。

    3.6GHz 8コア / 16スレッド 36MB 65W【国内正規代理店品】 100-100000071BOX

    予算の都合上、あまりお金が出せない場合は少し下のモデルを購入するのも一つの手です。
    使用しているCPUを売却し、お金が貯まったら後々CPUだけのせかえる方法もあります

    ここ数年で一気にメニーコア化(多コア)が進んでおり、ソフト側も最適化がされたものが増えてきているので、コア数の多いCPUを選んでおいて損はないと思います。

    ゲーミングパソコンの場合

    ゲーミングパソコンに仕上げる場合、CPUは6コア~8コアのものを選ぶことをオススメします。

    パソコンゲームの快適度はグラフィックボードの性能で決まります。

    AMDのRyzenシリーズの場合、8コアと6コアでおおよそ1万円ほど値段差があります。

    差額の1万円をグラフィックボードにお金をかければ、グラフィックボードも1ランク上のモデルが購入できるからです。

    3.8GHz 6コア / 12スレッド 35MB 95W【国内正規代理店品】 100-100000022BOX

    まとめ

    まとめ
    2~4コアのCPU
  • 事務作業、ネットサーフィン、ストリーミングの動画や音楽

  • 6~8コアのCPU
  • ゲームやゲーム配信、動画編集

  • 10コア~のCPU
  • 何でもあり
  • しかし、コアが多ければ多いほど発熱と消費電力も増えます。

    また、コア数が多いハイエンドのCPUは値段が高いのはもちろんですが、他に組み合わせて使うパーツも自ずと高額になってきます。

    CPUの部分で値段も抑える事ができれば、自ずと他のパーツへかけれるお金も変わってきます。

    自分の用途にあったCPUを選んで、快適な自作パソコンライフを!
    CPU選びの参考になれば幸いです(^^)/

    自作パソコンを知らない方へ「自作パソコンの難易度は?初心者向けの解説」という記事で紹介してます。よろしければ参考にしてください。

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